日本語教師のブルース

アメリカの大学で教えている日本語教師のブログです。

アメリカ中古車購入 その1

街の木々が露出し始め、人々が厚着し始めたこちらアメリ東海岸

学期末を目前に控えたキャンパスでは、難しそうな顔をして教科書やPCと睨めっこしている学生がちらほら。みんながんばれ!

 

 

今回は、日本語教育を離れ、私が経験した「アメリカでの中古車購入談」を備忘録も兼ねてお届け。

 

※自慢じゃありませんが、こちらは「金銭的底辺」の中古車購入記録です。私はJ1ビザの「研究員」枠。「華々しいアメリカ生活」での「中古車購入」をイメージされないようご注意願います。「一般の方」は「アメリカ 中古車 購入」等で検索すれば、山のようにサイト・ブログがでてきます。駐在員の方や安定した職業、貯蓄、あるいは金銭的スポンサーがいる方はそちらの方が参考になると思います。

 

中古車探しのお供 "CARFAX"!

アメリカでも日本同様ネットやアプリで検索するのが普通だ。

私がよく使ったのは”CARFAX”「カーファックス」。やけにリアルなキツネがマスコットで"CAR「FOX」"と間違えやすい。

 

色々なサイト・アプリを並行して使っていたが、次の理由で"CARFAX"をメインに。

 

①比較的安い中古車が多い(重要)

②”CARFAX REPORT”と呼ばれる「自動車検査・修繕歴」が無料(お金を支払わなければならないサイトもある)

③アプリが使いやすかった

 

※他のサイト・アプリについては他サイトさんでチェックしてみて、ご自身に都合が良いのを選んでください。

 

アプリがあるといわゆる「すきま時間」にササッとチェックできるので便利。サイトであればアメリカ国外からも検索できるため、渡米前や帰国中でも可能。

 

英語が不安な人は日本人向けの購入代行やリース、レンタルなどもあるため、検索して相談してみる価値あり。

 

大きい企業や正規ディーラーから購入できる人は問題ない。

しかし、個人売買や地方の中古車屋車から購入を検討している場合は、車体登録ナンバー(VIN ナンバー)から事故歴・盗難歴等を調べられるサイト、中古車の価格相場が調べられるサイト、各メーカーの車種の評判をまとめているサイト等をチェックすることをお勧めする。

 

DIY国家であるアメリカでは「そんなんでよく走れるな」という車を目撃しない日はない。自己流にメンテナンスをしている人も多いため、車の状態や修繕歴(盗難歴)確認は必須なのだ。※「アメリカはDIYができる人が多くてすごい!」と考えていた時期があったが、なんてことはない。「修理・メンテナンス費が高い」「メンテナンス屋の技術、質が悪い(車に限らず)」「ぼったくりが多い」「そもそも誰も信用できない」などなどの理由でDIYせざるを得ない人が多いのだ。もちろん、好きでやってるかっこいい人たちもいるのだけれど。

 

と、ここまで書くと、まるで私は用意周到・万事良好でスムーズに中古車購入を進めたように読めてしまうが、以上の情報は「もっと早く調べておけばよかった」ことの一例である。

 

ようやく中古車探し開始!

渡米前に下調べもせず、軽く考えていた私は渡米直後(2022年)人に会えば「良い中古車屋知らない?」と聞きまくっていた。「余ってる車ない?」とジョークのようで内心本気の決まり文句もあった。

 

今だからわかるが、私がいる町は車屋が多い。

地理状況を把握していない頃にも「隼がいるところは中古車屋が多いよ!」とか「わざわざそっちに買いに行ったりする人も多いからいい中古車屋が多いんだと思うよ」などと言われていたのも頷ける。

そう言われ続けると、大して調べてもいなかったくせに「すぐ掘り出し物が見つかるのでは」とかなり期待していた。が、結局購入できたのは一年後だったのだから何とも切ない。

 

お目当ての中古車が見つからない

中古車屋が多い町に住んでいるのにも関わらず、なぜ購入に1年もかかったのか。

その理由は私が「非一般的民」だったからだ。たしかに中古車屋は多い。質の良い中古車も多い。しかし、そんな「一般の中古車屋」には、私の金銭的状況に見合う車がほとんどなかったのだ。

 

今ならわかる。中古車購入の予算をみんなに伝えたあとの「あぁ・・・」という反応は「あぁ(その金額じゃ無理だろ)」だったのだ。「最近はコロナの影響で中古車も高いからね」(実際そうだが)と励まし、慰めてくれていたのに気づかず、「ほんとそうだよね〜」と同じ目線、立場かのように返していた自分はなんと無知な(ピュアな)おじさんか・・・。

 

さて、そんな「ピュア」で「プア」なおじさんは、ヒットするはずもない中古車情報をせっせとチェックする日々をだらだらと過ごし、気がつけば1年が経っていた。

 

車はある。しかし・・・

なぜヒットしなかったか。おかしな話だが、予算が少ない割に希望条件が多かったのだ。

 

「故障されても困るから日本車一択」

「レンタカーなどの商業車以外」

「オーナー歴は少なめ(できれば1人)」

「無事故で検査・修繕歴もあり」

「個人や評価の少ない中古車屋は排除(怖いから)」

「高燃費」

「マイル数少なめ(20万マイル以下。アメリカでは普通)」

「コンパクト・セダンよりはワゴン」

 

まるで上級国民かのような「わがまま要件」である。

 

その上に、1年近くも中古車探しをしているベテランおじさんは、"車のメーカー 名前 year to avoid" などと検索して、出てくるサイトを隈なくチェックし、気になる車種があっても故障が多そうな製造年は避けたりしていた。※しかし、これはかなり参考になった。中古車購入では必要なことだったと思う。

 

車も持っていないのに、「DIYメンテナンス」や「故障した際の修理の仕方」等をYOUTUBEで学ぶ日々が続いた。

 

ようやく気づく

そんなある日、いつものYOUTUBE学習(復習)が終わり、ルーティーンの如く「MY要件」フィルターがかかっている中古車アプリを開いた。

 

「また175件か・・・」※ヒットしている中古車数。見すぎて覚えていた。

 

代わり映えしない、むしろ馴染みのある中古車たちを画面上へと指で流していった。

そのとき、ふと思い立ち「MY要件」コーナーに立ち寄り、予算を3000ドルほど上げてみた。

 

するとヒット件数が大幅に増え、見たことがない車たちが目に飛び込んできた。

ごくりと喉を鳴らし、さらに2000ドル上げてみた。

 

ヒット件数は倍以上になった。しかも、お目当ての(だが、ほとんど見たことがなかった)日本車たちも姿を現したのだ。

 

その矢先に閃いた。

「ローンだ」

 

1年を経てようやく「現金支払い一択」おじさんは「ローンも可」おじさんへと進化したのだ。

 

しかし、現実はそんなに甘くなかった。

 

長くなったので続きは次回。

 

イカーを

夢見てとき経ち

早一年

乗れればなんでも

まぁいいかー

 

文字数足りないのはよくないかー

 

 

写真は何やら真剣に考え事をしているリス。

リスも学期末は忙しいのかー

 

Drive My Car (2023 Mix) - YouTube