日本語教師のブルース

アメリカの大学で教えている日本語教師のブログです。

新・日本語の文型

以前、日本語の文型について書きました。

 

kadejump.hatenablog.com

 

その後、鈴木先生と議論を重ねたり、JUMP会の皆さんの考えもいただきながら現在11の核文型にまとめあげました。それぞれ述語別になっています。

 

<Nominal+Copula(いわゆる『名詞』と『な形容詞』+です)>

①NがN+C

②NがNがN+C

 

<Adjectival(いわゆる『い形容詞』)>

①NがAdjectival

②NがNがAdjectival

 

※JUMPでは「な形容詞」ではなく、「なNominal」と呼んでいます。活用が「い形容詞」と全く異なるからです。詳しくは。

 

kadejump.hatenablog.com

 

 

<Verbal(いわゆる『動詞』)>

Verbalは「Transitive(『他動詞』)」と「Intransitive(『自動詞』)」で分けています。

 

ITV(『自動詞』)系>

①NがITV

②Nが(Pに/へ)移動動詞

③Nが(Pに)ある/いる 

 ※Nが「パーティー」などのイベントの場合、『Nが(Pで)ある』)

④NがNがある/いる、できる、わかる、要る

 

<TV(『他動詞』)系>

①Nが(Nを)TV

②Nが(Nを)(Nに/から)もらう、借りる、聞く、習う等

③Nが(Nを)(私/私たちに)くれる

 

前回との違いは、 TVの「Nが(Nを)(Nに)あげる」を核文型から外し、代わりに③「Nが(Nを)(私/私たちに)くれる」を加えたことです。理由は以下の2点です。

 

1)初級段階でも「あげる」以外にも(Nに)が使えるものがかなりあること。

 例:「先生に聞く」、「友達に貸す」等

 

2)「くれる」は(私/私たちに)とセットである唯一のものであること。

※「〜てくれる」の場合は、元の動詞によって「私を」となる場合がある。

 例:「送る」:「私を送ってくれる」、「連れて行く」:「私を連れて行ってくれる」等 

 

以上を、みなさんが教えている/勉強している教科書に当てはめてみてください。フレーズ的なものを除いて、全て当てはまるはずです。

 

学習が進むと長い文や修飾が出ててきます。

全て新しい項目として学ぶのではなく、以上の11の核文型の述語部分を「普通形」や「て形」に変えて、「と思います」や「〜ています」、あるいは「修飾」などに繋げるだけです。

 

イメージとしては、「11の核文型+@(別文型)」です。

 

JUMPでは、その+@にどう繋げるかもグループ分けしてまとめてあります。そうすることで、さまざまな+@が同じパターンで成り立っていることが可視化できます。考える手間が省け、練習や実践の時間を増やすことができるのです。

 

それはまた次回。

 

 

文型を

ひたすら覚え

増やす知識

分かればもっと

広がる景色

 

「日本語は難しい」のか。「日本語は難しい。それでも、簡単にしたい」のか。まだ道半ばです。