前回の記事で「は」と「が」について考えました。※まだご覧になっていない方はぜひ!
今回はその続きです。「Primary particle(PP)」*格助詞 と「Ssecondary particle(SP)」*取り立て助詞 についてまとめたいと思います。
文節=名詞(系)+PP
まず、おさらいです。日本語は述語が大切です。でも述語だけではコミュニケーションはできません。そこで、重要になるのが「文節(セグメント)」です。コミュニケーションに必要な情報を文節でカバーすることでコミュニケーションが成り立っています。
会話で「これいいね〜どこで買ったの?」「高くなかった?」「いくらなの?」等、文節をうまく活用してコミュニケーションを取っていますよね。
では、文節はどう作るのか。それは「名詞(系)+PP」です。SPじゃありません。PPです。
つまり、「SP」は文節を作ることができないんですね。じゃあ、SPは何のためにあるのか。それは「PPが作った文節」に情報を付加するため!大事!
それと、もう1点。PPがある文節は「新しい/大切な情報」です。※それで疑問詞を伴った疑問文が作れる!じゃあ、SPが付いた場合はどうなるのか。逆です!付いていない文節が「新しい/大切な情報」になります。あくまでSPは補足的な役割です。
前置きが長くなりました。それでは、PPとSPの種類をみていきましょう!
PPとSPの種類
PPとSPの種類は以下の通りです。
格助詞とか取り立て助詞と調べると色々なバリエーションで出てくるのですが、JUMP的には現状、上記の種類で考えています。PPの選定基準は文節を作ることができるか。それだけ!※いわゆる並列助詞や終助詞などはPP、SPとは別です。
※なぜ一般的な「助詞の種類」は統一されていないのか?完全な推測ですが、たいてい「助詞一覧」などは、意味上で事細かく分けられていることがほとんどです。意味ってどうしても「主観的」になってしまいますよね。その影響で色々な見解が出てきてしまっているんじゃないかと考えています。もちろん、複数の意味を持つ助詞がある以上(例:学校で勉強する・PCで勉強する)、細かい意味の違いも大切です。でも細かければ細かいほど難しいですよね・・・日本語教師でも難しいことを学生に・・・。まずは、シンプルで明確な機能(ルール)で考えましょうよ!というJUMPsystemの発想。私はそこに惚れ込んでいます。
ところで「φ」って何?って思われた方はいますか。これはいわゆる無助詞で「あるけど」表面上ない、っていうPPです。※「わたし、行く」類の脱落系無助詞ではありません。
量、程度、頻度、時間などに使われます。この記事の初めの文節の説明文では、/いつ/の部分に当たります。
何でわざわざ?と思われるかもしれませんが、そこはJUMPsystem。論理性を重視します。PP=文節を作ることができる、と定義した以上、あるとしか思えないし、あるべきですよね。そこから生み出されたPPなんです!※鈴木先生の論理的思考、恐るべし!
PP+SP=?
上述した通り、「SP」は「PP」がないと使えない、完全なる主従関係で成り立っています。式にしてしまうと「PP+SP」です。式にしてしまった以上、答え:「PP+SP=?」がなければモヤっとしてしまいますよね。答え、あります!以下の3つです。
どれがどれなの?気になりますよね。詳しく見てみましょう!・・・といきたいところですが、私のブログ筋・スタミナ不足により今回はここまで。「PP+SP=3つの変化」については、また次回、詳しく考えてみたいと思います。お楽しみに!
PPと
SPそれは
何の略?
横文字ばかりで
もうGIVE UP
名称よりも知りたい中身。言葉を並べるより、本質を理解したいですね。頑張らネバ。
みなさまのご意見をお待ちしています!
Q: Primary particle「φ」について
⑤《レッスン3》日本語には見えないし聞こえない助詞がある!?【JUMPsystem JUMPⅡ(助詞)パート3】 - YouTube
今回の曲:
A Day In The Life (Live) - YouTube
隼