日本語教師のブルース

アメリカの大学で教えている日本語教師のブログです。

日本語クラスの様子③  期末試験直前!

いつも見かける学生がようやく上着を着込むようになり、秋が終わり冬が来たことを感じました。と言っても、下はまだ半ズボンです。

 

みなさんがお住まいの地域はいかがでしょうか。

 

私が教えている大学は秋学期のクラスが全て終え、残すところ期末試験(FINAL)のみとなりました。

過ぎた日々は早く感じますが、試験前のリビューをすると「やったこと」と「できるようになったこと」の量を実感しました。

もちろん、みんながみんな「できるようになった」とは言えません。彼らにとってその過程もいづれプラスになればいいなと思います。

 

今回の日本語クラスの試験は、基本的に聴解と筆記です。聴解は以下の3パターンです。

①ディクテーション(判別含む) 

②応答(質問を聞いて、答えを書く)

③英訳(文を聞いて英語に訳す)

 

①と②は文字の定着度によって差が出る、③は全体的によくできると予想しています。日々の「ドリルクラス」の成果やいかに。期待です。

 

筆記は以下の5パターンです。

①単語のマッチング(日本語→英語、英語→日本語)

②文完成(並び替え、選択、穴埋め)

③訳(日本語→英語、英語→日本語)

④誤用の訂正(単語、文)

⑤文作成(単語、文型を指定)

※201のみ、ACTFL B1レベルの「読解」も実施。

 

試験は合計で2時間半の長丁場。普段は50分授業なので3倍です。集中力がどのくらい持つでしょうか・・・。

 

101は試験に加えて「期末課題」も提出させます。

何をするかという「自己紹介、物/場所紹介」の「ビデオ」と「書き出し」です。

「自己紹介」は開講当初に練習、提出させているため、ポートフォリオ的に、学生自身が客観的に自分の変化を見られます(変わってなかったりして…)

 

201は課題はありません。彼らが1年のときには「プレゼンテーション」があり、今回はどうかと不安だったそうで安堵の表情を浮かべていました。学期の初めに説明したんですけどね…!

 

101と201のリビューをしていて気づいたことがあります。文を作るときに、101の学生の方がめちゃくちゃな文を作らないことです。

例えば英語のSVOを直訳しているような文だったり、助詞と述語がめちゃくちゃだったりというのが少ないんです。

主観的ですが、「述語」とそれに伴う「核文型」、「助詞(文節の役割)」が理解できているかどうかが分かれ目になっていると考えています。

と言っても、101はまだ①「NがN+C(名詞文)」と②「NがAdjectival(い形容詞文)」しかやっていないんですけどね!それでもNの使い方(NのN、NとNも含めて)や「は」、「も」、「だけ」の使い分けがしっかりできていて、頭を抱えるような間違いは少ないんです。

 

101の段階での核文型と述語、助詞について簡単にまとめたので気になる方はぜひ!

101まとめ!

また報告します!乞うご期待!

 

FIANALが

終えれば教師は

採点地獄

期待はスラスラ

結果はケセラセラ

 

採点のあとの手の疲れはアナログもデジタルも同じですが、手の汚れ具合が異なります。

 

Q: 核文型?述語?N+CとAdjの「です」の違い? 

台風先生のクラスを公開!レッスン2のレクチャークラス(Lesson 2 Lecture class in English)#Japanese grammar #adjectival - YouTube

 

今回の1曲:

Wes Montgomery-Four On Six (1965)-Guitarra de Jazz. - YouTube